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2008年2月 9日

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち - ポール グレアム

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先日新しいLISPの方言「Arc」を発表した、LISPハッカーのポールグレアムが自分の考えを書いた本です。この本の一番の面白みは、ハッカーの考えていること(の一端)がわかるというところです。さすがに一流ハッカーが書いただけあって、かなり過激な発言もありますが、世間のいわゆるハッカーが普段どんな風に考えているのか忌憚なくわかる一冊となっています。ハッカーになりたい人はもちろん、ハッカーと一緒に仕事がしたい人、ハッカーをうまく使いたい人は必読の一冊です。


ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち


ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
ポール グレアム (著)
川合 史朗 (翻訳)
¥ 2,520



ハッカーの頭の中を凝縮

この本は内容的には、どうしてオタクはモテないのかから、格差社会、果ては最良のプログラミング言語まで、表面的には取り留めのないというような広範囲の内容になっています。ただ、その中身は、普段ハッカーが何を考えているのか、という部分を詰め込んだものになっています。

読んでいくとわかるのですが、過激な意見がかなり多いです。ただ、丁寧に読んでいくと非常に納得のいく、深い考察になっています。たとえば、格差社会の話ですが、格差はあるのが普通で、あってこそ健全な社会だ、という意見です。そもそも人によって実際に生産性が違うのだし、その間で格差が生まれるのが自然だ、ということです。昨今格差社会が問題だといわれていますが、確かにこの意見にはなるほど、と思える部分が多々あります。

ハッカーの周りの人にこそ読んで欲しい

ハッカーの不幸な点は、ハッカー同士は理解しあえるのですが、なかなか他の人とはうまく理解し合えないことが多いということ。ハッカーといえば、非常に生産性が高い一方、好きなことしかしない連中です。周りの人からみると、たぶんこの性質がなかなか理解できないのでしょう。

この本を読むと、ハッカーがなぜそういう性質をもっているのかが、多少なりとも伺い知れます。ハッカーをハッカーたらしめている部分がにじみ出てくるような内容になっています。

そのため、ハッカーをうまく使いこなせずに困っている管理職の人などには、この本をじっくり読んで、彼らがどんなふうに考えて、どんな時にやる気が起きるのかをぜひとも知ってほしいな、と思います。

  1. Code Complete第2版〈上下〉 - スティーブ マコネル
  2. 人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (3)
  3. 人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (2)
  4. 人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (1)
  5. Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (5)



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